まるで夢のように 消えてゆくように
二人だけの鼓動 重なる夜に
もう行かなくちゃ
その声だけで 心が軋んだ
沈む月と 滲んだ君の笑顔
手のひらから 零れていく
止まらないチクタクと
繰り返す中で 思い出す
さよならに似た声 冷たい空気
涙に変わっていく
眠れない夜に 俯いた君に
願いを込めた 明日の欠片を
壊れそうなその手を 抱きしめた
ここにいるよ ほら
忘れていた傷跡も 過去の影も
そっと温もりで 溶かしていく
怖くないよ 一緒にいよう
まだ知らない明日へと
手を引いてくれる君の横顔
涼しい風が 星を泳ぐように
夜の果てまで 駆けていこう