数字のない時計が回る
刻んだはずのものがどこかへ逃げて
書き留めた言葉も滲んでいく
意味を問うた声が、静かに消える
なぜ、ここにいるのか なぜ、動けないのか
ドクドク、胸を叩く音
パラパラ、崩れる記憶の波
触れるたび、揺れて、消えて
ザワザワ、追いかける形
この裂けた心の奥に
何を探しているのだろう
鏡の中の目が問いかける
映る形は誰のものだろうか
回り続ける数式の波
解けないままの問いが、揺れている
なぜ、壊れるのか なぜ、答えがないのか
ドクドク、胸を叩く音
パラパラ、崩れる記憶の波
触れるたび、揺れて、消えて
ザワザワ、追いかける形
この震える手の先に 何を掴みたいのだろう
白紙のカルテが並ぶ
名前のない症状ばかり
取り戻せぬものが
静かに脈を打つ
ドクドク、胸を叩く音
パラパラ、崩れる記憶の波
触れるたび、揺れて、消えて
ザワザワ、追いかける形
この震える手の先に 何を掴みたいのだろう
答えを待つように